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悪いことが起こるから、成長するという論理

陽転できれば、実は悪いことが起こると、より成長できる、ということになります。

実際に、無難に生きていると、別に、苦しいことはないから、何かを変えようとか、あまり考えない。

人間、実は保守的なので、特に問題がないのなら、それでいいじゃないか、と考えがちです。

でも、確かに時代は変わっていくので、良かったことが悪くなる。

例えば今の自動車産業がそうでしょう。

日本の自動車産業は、これまでの日本の産業をリードし、改革、改善をずっと続けてきました。

しかし、今は電気自動車の時代になろうとしています。これは、本当にそうなるか、と言われるとまだ不透明なところはたくさんあります。

例えば充電池の問題、あるいは充電施設の問題。また電気自動車で大きな車がまだ作れないという問題。

一方、温暖化の問題はやはり大きい。このまま行くと、日本も亜熱帯になってしまうのではないかと思われるほどです。

だから日本の自動車産業にとって、これは大転換機になる。

しかし、これで早く切り替えができて、今の電気自動車の課題を日本の自動車産業が打ち破ればチャンスが到来します。

逆に、電気自動車の時代は来ないよ、と高を括っていると、大失敗になってしまう場合もあり得る。

いやいや、そんなに簡単に産業の転換なんてできませんよ、という声はたくさん聞こえていますが、さてそうでしょうか?

悪いことが起こっているのは、チャンスなのです。ここが躍進のチャンスである、ということはぜひ心に刻んでおきましょう。

悩んだら、まず最悪の事態を想定する

困ったことや、悩むことがあったら、早くそこから抜け出したいと思うでしょう。

しかし、今漠然と何かが怖いので、その怖い正体が見えていません。

人間誰しも、怖い正体を見たくないところはあるので、そこから目を背けて逃げ出したいと思うのですが、しかし、そうなると具体的な行動が見えなくなる。

ただ逃げる、ということでは問題が解決しないので、また同じことが起こる可能性もある。

なので、ここはいったん、最悪の事態を想定します。

それで最悪、どうなるのか?

いろいろ困ることがあるでしょうが、その悪いことが引き起こすことを考えてみる。

考えてみて、書き出してみましょう。

そうなったらどうなるか。

書き出し終わったら、それを眺めて、もしそうなったら、それは受けいれよう、と覚悟を決めます。

この覚悟が大事です。というのも、そこで脳にスイッチを入れるためです。

これは良し受けいれよう、と自分で自分に言ってください。

そのとき、脳にスイッチが入ります。そして同時にすぐ活動を開始します。

では、こうならないために、何かできることはないのか?

新しい紙を出して、最低10個書き出しましょう。

人に相談する、というのであれば、誰に相談するかも考えましょう。

とにかく大事なことは、「行動する」のです。

脳は、ピンチを解決するために、行動するために、フルに活動します。

10個以上書き出せるのなら、どんどん書き出してください。書き出せるということは、すでに脳が動き始めているから、書き出せるのです。

続いて、この中で、まずできることを考えます。

順番をつけましょう。

良く、ここで大事なことから、という話が出ますが、大事なことは、なかなか動き出せないことが多いのです。まずすぐできることから始めます

メールやラインで、人と会う約束をする、でも良いでしょう。

実家に帰る電車の予約をしてもよいかもしれません。

すぐ帰れるな、と思ったら帰っても良いのです。

とにかくすぐ行動します。

そうすると、そこで実績が出来ますから、脳は次のことに動いていきます

次に何をやるか、段々見えてくるかも知れません。

この時点で、起こる最悪のことを書いた紙は破って捨ててください。

これもまた、脳に刺激を与えるので、さらに活動が活発化します。

あとは、この「できることリスト」にしたがって、活動をしていくと、「できることリスト」が自然に増えていきます。

脳が活動しているので、ここに集中すると、ペンが動くでしょう。

大事なポイントは

1)脳にスイッチを入れる
2)できることを書き出して、簡単なことから始める
3)できることリストを増やす

脳にスイッチをいれるために、起こる最悪の状況を予想し、受けいれ、そして、それが起きないために何をするかを考え、最悪の状況を書いた紙を破り捨てるのです。

これが陽転のメカニズムです。

で、達人達は、こんなことをすべて脳でやってしまうので、すぐに気持ちがポジティブに変わります。

ただ、最初のうちは、そうでもなかったはずなので、やはりそれなりに自分で解決方法を考えているうちに、だんだん練れてきて、即座に変わる方法を身につけたのでしょう。

脳にスイッチを入れる方法はいろいろありますが、脳が活動を開始すれば、それなりにいろいろなことができることがわかるので、あとはあなたの力を引き出しましょう。

実はあなたには凄い力が潜んでいるのがわかるでしょう。

これが潜在能力なのです。

なぜ、成功者は「運が良かった」というのか?

「あなたはどうして成功できたと思いますか?」
と聞かれた成功者の多くは
「私は運が良かったのだ」
という話をするそうです。

しかし、その人の経歴や若い頃の話を聞いてみると、決して運が良いとは言えないところが一杯出てくる。

いや、普通の人に比べても、決して運が良くないというか、ひどい場面に出会っていることが多いのです。

では、なぜ彼らは運が良かったというのか?

実は、ピンチの場面に遭遇したとき、彼らは「これは、何か起ち上がるヒントになる」と思っているのです。こんなに悪いことが起きたのだから、これを逆手に取ったら実は上手くいくのではないか?

そういう切り替えが出来ていたのです。

この切り替えのことを「陽転」と言います。

実はこれは脳の働きと密接に関連しているところがある。脳はつらいのは嫌です。しんどいことはもっと嫌いです。そういう場面に遭うと、活動を停止してしまう。

ところが、これをプラスに考えようとすると、実は脳はもっと活発に動こうとする。何かワクワクすることがあると、ドーパミンという物質が分泌されることは良く知られていますが、普通、辛い場面でドーパミンは出ません。

しかし成功者はこの場面で、「これは何かうまくいくチャンスだ」と考えているので、脳がそちらに動き始める。

だから成功者は悪いことに出会うと「運が良い」という気持ちになるのです。

まるでマゾ的な感じではありますが、しかし、そうなると、いろいろなことに挑戦できることは確か。

基本的に脳は悪いことについては、沈黙します。これはもう本能ですね。

元々脳は生存をするために、活発に行動できるように動いていくものなので、悪いことに対しては停止してしまうものなのです。

しかし、ここで陽転することができれば、あなたの脳はまた動き始めます。メンタルも積極的な思考に変わっていきます。

では、つらいのにどうやったら陽転できるのでしょうか?

その方法が実は存在しているのです。これを知っている人は多いと思うのですが、案外、実行されていないようなので、次回はそのお話をしたいと思います。