悪いことが起こるから、成長するという論理

陽転できれば、実は悪いことが起こると、より成長できる、ということになります。

実際に、無難に生きていると、別に、苦しいことはないから、何かを変えようとか、あまり考えない。

人間、実は保守的なので、特に問題がないのなら、それでいいじゃないか、と考えがちです。

でも、確かに時代は変わっていくので、良かったことが悪くなる。

例えば今の自動車産業がそうでしょう。

日本の自動車産業は、これまでの日本の産業をリードし、改革、改善をずっと続けてきました。

しかし、今は電気自動車の時代になろうとしています。これは、本当にそうなるか、と言われるとまだ不透明なところはたくさんあります。

例えば充電池の問題、あるいは充電施設の問題。また電気自動車で大きな車がまだ作れないという問題。

一方、温暖化の問題はやはり大きい。このまま行くと、日本も亜熱帯になってしまうのではないかと思われるほどです。

だから日本の自動車産業にとって、これは大転換機になる。

しかし、これで早く切り替えができて、今の電気自動車の課題を日本の自動車産業が打ち破ればチャンスが到来します。

逆に、電気自動車の時代は来ないよ、と高を括っていると、大失敗になってしまう場合もあり得る。

いやいや、そんなに簡単に産業の転換なんてできませんよ、という声はたくさん聞こえていますが、さてそうでしょうか?

悪いことが起こっているのは、チャンスなのです。ここが躍進のチャンスである、ということはぜひ心に刻んでおきましょう。