やはり無理がある

大学入試に関して、英語の民間試験の導入はやはり無理がある。

読む、聞くはこれまで、センター試験でもできたが、書く、話すはできていない。もちろんセンター試験はマークシートだから、実際の記述式試験は困難なわけで、だからこれまでは大学の二次試験で行われてきた。

しかしセンター試験だけで入学できるところもあり、そうなると学生たちが「書く」「話す」という学習をしなくなってしまう。だから試験に導入したい、とそこまでの論理はわかる。

しかし、それを民間試験に委ねてよいかというと、そういうわけにはいかない部分がある。今回問題になっているのはいろいろあるが、わかりやすいところで言えば、実施会場の問題がある。ある民間試験の会場は北海道では札幌市しかない。とすれば、それ以外の道内の生徒は、その試験を受けに来るのに札幌まで移動しなければならない。単純に移動するだけでも北海道は広いから、相当な時間がかかる。かつ宿泊しなければいけない、ということになったら、公平性は保たれない。

だからセンター試験の中に組み込む以外に道はないのである。しかし、それではまた膨大な予算がかかる、と役人は考えているに違いない。しかし、そのコストを受験生に振りむける方がよほど問題なのだ。